シリンダライナ
シリンダライナは、エンジンブロックと一体となり燃焼室を形成する重要機能部品の一つです。
様々なタイプのエンジンブロックに適合するように、大きく分けて鋳包みライナ、薄肉乾式ライナ、湿式ライナという製品をラインナップしています。
鋳包みライナ - 特許技術
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特徴
- アルミエンジンブロックと同時に鋳込まれて、一体構造となる。
- 遠心鋳造法により、低コストで製造することが可能。
- アズロック®ライナは外周面に括れのある突起によって、従来の鋳包みライナに比べ密着性を向上させている。
- アズロック®ライナはAL13とALH150の2タイプがある。ALH150はAL13に対して、突起高さが低く、突起密度が高いため、ボアピッチの縮小・ライナからエンジンブロックへの熱伝達の向上といった効果が得られる。そのためALH150はエンジンの小型高出力化に有効。
採用例
ガソリン、ディーゼルエンジン(アルミエンジンブロック)
薄肉乾式ライナ
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特徴
- 圧入タイプのシリンダライナで、外周面がエンジンブロックと接触し、冷却水とは直接接触しない。
- 薄肉のため、シリンダ間隔を小さくしエンジン小型軽量化が可能。
- 耐焼付性向上のためのりん酸塩被膜が設定可能。
採用例
中大型ディーゼルエンジン
薄肉乾式ライナ(窒化仕様)
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特徴
- 圧入タイプのシリンダライナで、外周面がエンジンブロックと接触し、冷却水とは直接接触しない。
- 薄肉のため、シリンダ間隔を小さくしエンジン小型軽量化が可能。
- 耐摩耗性向上のための窒化仕様です。
採用例
中大型ディーゼルエンジン
湿式ライナ
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特徴
- 圧入タイプのシリンダライナで、外周面がウォータージャケットの一部を構成する。
- キャビテーション防止のために、外周面にクロムめっきや他のコーティングを設定することも可能。
採用例
中・大型ディーゼルエンジン