株主・投資家の皆様へ

代表取締役会長兼CEO 末廣 博

平素は格別のご高配とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

弊社第91期連結会計年度が終了しましたので、概況につきご報告申し上げます。

2024年6月

代表取締役会長兼CEO末廣 博

第91期連結会計年度の概要

当連結会計年度における世界経済は、労務費の高騰や物価上昇、インフレ抑制の為の各国金融引き締め、不安定な為替相場、中国経済の減速による不透明感が続きましたものの、国内では雇用や所得環境の改善、インバウンド需要などにより景気回復の動きが見られました。

自動車業界におきましても、労務費高騰の影響を受けつつも、半導体不足が解消し、自動車メーカーの生産が回復しました。

こうした経営環境のもと、当連結会計年度の売上高は1,938億円(前年同期比8.5%増)と前年同期比増収となりました。また損益につきましては、操業度の改善や原価低減努力をはじめとした効率経営の推進、諸コストの価格反映が奏功、また為替相場の円安推移もあり、営業利益は125億円(前年同期比82.7%増)、経常利益は160億円(同57.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は81億円(同113.2%増)と、各利益ともに前年同期比で増益となりました。

期末配当につきましては、株主様のご期待などを勘案し、一株当たり40円とさせていただきたいと存じます。

来期は、自動車の生産販売は横這いが予想される一方で、世界的なインフレの長期化、地政学リスクの継続、中国経済の低迷など、先行き不透明感な経営環境が続くものと予想されますが、引き続き操業度の改善や徹底した原価低減活動に注力してまいります。

新中期経営計画「26中計」

弊社を取り巻く経営環境は、カーボンニュートラルの加速によるEV化へのシフト、CASE技術の発展といった100年に一度の大変革が進展するとともに、多様化し移り変わる人々の好みや想いに寄り添った美しく豊かな暮らしを重視する時代へと変わっていくと思われます。このような中で、弊社は、従来の動力機構の概念を広げて、モノやクルマにとどまらずヒトやココロも含めた「動く」ところに関わり、人々の生活空間において不可欠な存在となりたい、との思いに基づき、今般、『ヒト、モノ、ココロの「動く」をきわめ、美しく豊かな地球社会を支える TPR』をコーポレートメッセージに設定しました。そして、このコーポレートメッセージの実現に向けて、未来を見据えて、『さらなる成長を仕込む』ステージとして、今後 3年間で取り組むべきことを新中期経営計画「26 中計」としてまとめました。既存事業である「パワート レイン分野」での利益の最大化とパワートレイン以外の事業である「フロンティア分野」の拡大と成長という両輪経営を強力に推進するとともに、経営基盤強化とサステナビリティ経営に取り組むことにより、持続的成長および企業価値向上を目指します。

株主の皆様の変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

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